電話

2009年7月3日 恋愛
4年以上ぶりに声を聞いた。


「あれ?龍子の声ってこんな感じだったっけ?」


それはお互い様。
すっかり声なんて忘れてる。
私の中で作り上げた声とはかなり違ってた。


会社を出て、駅まで歩く間に電話をくれた。
街中を歩いている感じが、まわりから聞こえ来る雑音でわかる。


「また声聞けるなんて思っていなかったよ」

そうだね、話するなんて思ってもみなかった。

たぶんまた会えるような気がしてる。

その時

(あれ? 龍子ってこんな感じだったっけ?)
って言わないでよね。
たとえ思ったとしても。



「明日仕事が終わったら電話するよ」
そう言われていたので、朝から元気だった。
時間の流れが遅く感じて
早く夜にならないかと思っていた。

携帯が鳴りだして
登録の名前確認して、
本当にかけてくれたって飛び上がった。


いつもこの人と話ていると、私はいつもの私ではなくなる。
それでなくても、私はこの4年間で大きく変わった。
正確に言うと、元に戻ったと言った方が正しいけど。
この人の前では、私に強さは必要なくなる。
本当に不思議だ。

何でも受け入れる、心底優しい人なので
自分にも伝染するのだろうか。


約束の時間を少し過ぎてから携帯が鳴った。

過去の日記に登場する男。

名前も連絡先も知らないまま
駅でいきなりの待ち合わせをした。

私の服装だけを告げて
私を探して声をかけてとだけ言って。


ミスタードーナッツでお茶して終わり。
テーブルを挟んで話しているのに、顔がくっつくのではないか
ってほど身を乗り出して話す男。

駅で別れる時には、好きになっていた。
どのくらいの時間話していたのだろう?
1時間あったのかな? なかったのかな。

何の話をしたのかは覚えていない。




今日の電話では
たわいのない話をして
何回か私の名前を呼んで。
私は1回も言わなかったけど。

それって過去の2回目のデートの時と同じだった。
2回目のデートの時、お互いの名前を呼び合おうって約束してて。
相手はすぐに言ってくれたのに、あとになってしまった私は
言えなくなってしまって・・・
そのうち、相手にそのことを突っ込まれて。

名前呼ぶだけなのに、あんなに恥ずかしくなるなんて。
中学生の恋じゃないのに。


本当に最初から最後まで、私らしくない感じだった。
らしくないと言うよりかは、私の中の日頃は表に出てこない
一面が前に出てくる相手なのだろう。




今日の電話も、今の友達が聞いたらなんと言うか。


「龍子らしくない」

って言われるかな。

 




次はいつ話せるかな。


 

  

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