駅に着くと、ものすごい人で
切符を買うのに列が出来ていた。
私は定期を持っているので、その列に並ぶ必要はないのだけど
切符を買わない人も並んでいる様子なので、
仕方なくその列の最後尾についた。
並んでいる人を見ると若い人が多く
何かイベントでもあったのだろうか?
列に並んでいると、あとから来た男性が
「すいません、ちょっとこれ持っててもらえますか?」
と鉢植えの花を渡してきた。
あまりにも突然のことだったし、押しつけるように渡し
そのままどこかに走って行ってしまった。
唖然としてしまった。
そのまま列に並び、少しずつ前に進み改札口につくというのに
花を渡してきた男性は現れない。
あれ?どんな人だったかな?
いきなりだったので、顔もちゃんと覚えてないわ。
もうホームにまで出てしまった。
列に並んでいた若い人たちも同じ方向へ行くようだ。
ホームはすごい人。
この花どうしようかな・・・
取りに来ない人が悪いんだよね。
でも、私が行く場所とこの若い人たちが行く場所は
同じように思う。
今日は有名な大学の卒業公演があって、無料で見れるから。
そこには有名人も来るし、大学の公演自体人気があって
立ち見もでるぐらい。
きっとこの花も、出演者に渡そうとしているものだと思う。
電車に乗らないと間に合わなくなるので、このまま花を持って
電車に乗ることにした。
会場の入口で少し待って探せばいいかな。
会場は本当にすごい人で、座る場所がないぐらい。
どうせ座れないので、花を渡してきたひとを待つことにした。
入口のわかりやすい場所に立って、目立つように花を持っておいた。
うーん、でも来ない。
このままでは公演が始まる。
知らない男性が、花を持っている私を見て
誰かと勘違いしているのか、
「こちらに来てください」
と腕を掴まれた。
わけのわからないまま、連れて行かれると
そこは出演者の控え室だった。
全員知らない人だけど、衣装を見れば出演者だとわかる。
その中の女性の一人が私に話しかける。
「どうしてあなたなの?」
ん????
何が?
メンバーの一人が今日は来ないことになったと告げられていた。
その女性は泣きだしてしまった。
ますます意味がわからない。
時間になり公演が始まった。
私はそのまま特等席で鑑賞することが出来た。
よくわからないけど、ラッキー!
出演者のすぐ近くなので、声もよく響く。
舞台は大成功で、拍手喝采だった。
歌声も本当にきれいで、人気があるのもわかる。
ここから俳優になって行く人も多いようだ。
ちょっと年齢にばらつきがあるのが気になるが
卒業生も参加しているのかな?
公演が終わったあと、年配の出演者に呼ばれて
また控え室に入った。
するとそこには、私に花を持っててと言っていた人がいた。
その男性は汗だくで、衣装を着ているので
この舞台に出演していたのだろう。
いつ出てたかな??見逃してるわ。
その男性にいきなり抱きつかれた。
え?え?え?
何事??
「ちゃんと見ててくれた?」
―― うん。
「急に作詞のことで呼ばれてしまって、ほかのところに行ってたんだよ。
舞台には間に合わないって思ってた。」
―― あ、そうだったの。
「ちょっと後ろ向いて」
―― ん? こう?
「うん、大丈夫。元気そうだね。」
―― え? 能力者? 何か見えるの?
「元気でいてくれないと困るよ。ずっとずっと一緒にいるんだから」
―― ほえ??
「嫌なの? 僕が幸せにしてあげるよ。結婚しよう。」
―― ぬを?
「びっくりした? ずっと考えてきたことなんだ。」
―― さっき泣いてた女の人いたけど?
「気にしなくていいよ。君に嫉妬してるだけだよ。」
―― 意味わからない。
どうやら、この男性はこの舞台の責任者で
将来有望で、才能があり
そして私と結婚しようとしている。
明らか私よりかなり若いやん。
それに私のこと知ってるの??
私はあなたのこと知らないよ?
なに、この慣れ慣れしい感じ。
自信満々なところも気に食わないわ。
そりゃ、かっこイイし、才能あるみたいだけど?
と言うか、まず、なんで私なの?
どこで知り合ったの???
切符を買うのに列が出来ていた。
私は定期を持っているので、その列に並ぶ必要はないのだけど
切符を買わない人も並んでいる様子なので、
仕方なくその列の最後尾についた。
並んでいる人を見ると若い人が多く
何かイベントでもあったのだろうか?
列に並んでいると、あとから来た男性が
「すいません、ちょっとこれ持っててもらえますか?」
と鉢植えの花を渡してきた。
あまりにも突然のことだったし、押しつけるように渡し
そのままどこかに走って行ってしまった。
唖然としてしまった。
そのまま列に並び、少しずつ前に進み改札口につくというのに
花を渡してきた男性は現れない。
あれ?どんな人だったかな?
いきなりだったので、顔もちゃんと覚えてないわ。
もうホームにまで出てしまった。
列に並んでいた若い人たちも同じ方向へ行くようだ。
ホームはすごい人。
この花どうしようかな・・・
取りに来ない人が悪いんだよね。
でも、私が行く場所とこの若い人たちが行く場所は
同じように思う。
今日は有名な大学の卒業公演があって、無料で見れるから。
そこには有名人も来るし、大学の公演自体人気があって
立ち見もでるぐらい。
きっとこの花も、出演者に渡そうとしているものだと思う。
電車に乗らないと間に合わなくなるので、このまま花を持って
電車に乗ることにした。
会場の入口で少し待って探せばいいかな。
会場は本当にすごい人で、座る場所がないぐらい。
どうせ座れないので、花を渡してきたひとを待つことにした。
入口のわかりやすい場所に立って、目立つように花を持っておいた。
うーん、でも来ない。
このままでは公演が始まる。
知らない男性が、花を持っている私を見て
誰かと勘違いしているのか、
「こちらに来てください」
と腕を掴まれた。
わけのわからないまま、連れて行かれると
そこは出演者の控え室だった。
全員知らない人だけど、衣装を見れば出演者だとわかる。
その中の女性の一人が私に話しかける。
「どうしてあなたなの?」
ん????
何が?
メンバーの一人が今日は来ないことになったと告げられていた。
その女性は泣きだしてしまった。
ますます意味がわからない。
時間になり公演が始まった。
私はそのまま特等席で鑑賞することが出来た。
よくわからないけど、ラッキー!
出演者のすぐ近くなので、声もよく響く。
舞台は大成功で、拍手喝采だった。
歌声も本当にきれいで、人気があるのもわかる。
ここから俳優になって行く人も多いようだ。
ちょっと年齢にばらつきがあるのが気になるが
卒業生も参加しているのかな?
公演が終わったあと、年配の出演者に呼ばれて
また控え室に入った。
するとそこには、私に花を持っててと言っていた人がいた。
その男性は汗だくで、衣装を着ているので
この舞台に出演していたのだろう。
いつ出てたかな??見逃してるわ。
その男性にいきなり抱きつかれた。
え?え?え?
何事??
「ちゃんと見ててくれた?」
―― うん。
「急に作詞のことで呼ばれてしまって、ほかのところに行ってたんだよ。
舞台には間に合わないって思ってた。」
―― あ、そうだったの。
「ちょっと後ろ向いて」
―― ん? こう?
「うん、大丈夫。元気そうだね。」
―― え? 能力者? 何か見えるの?
「元気でいてくれないと困るよ。ずっとずっと一緒にいるんだから」
―― ほえ??
「嫌なの? 僕が幸せにしてあげるよ。結婚しよう。」
―― ぬを?
「びっくりした? ずっと考えてきたことなんだ。」
―― さっき泣いてた女の人いたけど?
「気にしなくていいよ。君に嫉妬してるだけだよ。」
―― 意味わからない。
どうやら、この男性はこの舞台の責任者で
将来有望で、才能があり
そして私と結婚しようとしている。
明らか私よりかなり若いやん。
それに私のこと知ってるの??
私はあなたのこと知らないよ?
なに、この慣れ慣れしい感じ。
自信満々なところも気に食わないわ。
そりゃ、かっこイイし、才能あるみたいだけど?
と言うか、まず、なんで私なの?
どこで知り合ったの???
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